分析法開発と品質管理を支える、再現性と互換性の高いForce LCカラム
- 粒子径1.8、3、5 µmのラインアップで、HPLCからUHPLCへのメソッド移管がスムーズ
分析初期の開発からルーチン分析への展開まで、装置を問わず一貫したメソッド運用を実現します。
- 高圧環境・急激な圧力変化にも対応する優れた耐久性
1000回以上の注入やストレス条件下でも安定した保持時間とピーク形状を維持します。
- ロット間再現性に優れ、バリデーション済みメソッドの信頼性を長期的に確保
分析結果の一貫性を支え、トラブルや再検証の手間を最小限に抑えます。
- すべてのForce LCカラムに100%満足度保証付き
初回導入から安心してお試しいただけます。
ラボの生産性と信頼性を最大限に引き出す鍵は、分析装置だけでなく、それを支えるカラムの選定にあります。RestekのForce LCカラムは、HPLCとUHPLC間のメソッド互換性を高めるため、同一特性のシリカ担体による粒子径バリエーション(1.8、3、5 µm)を備え、開発からルーチン分析までのスムーズな移行を実現します。
さらに、高圧環境や急激な圧力変化にも対応する優れた耐久性、そして厳格な品質管理によって支えられたロット間再現性は、品質管理業務における信頼性確保にも大きく貢献します。
Restekの最もポピュラーで選択性の高いBiphenyl固定相およびFluoroPhenyl固定相、また汎用性に優れたC18固定相のラインアップをご用意しており、用途や目的に応じた柔軟な選択が可能です。
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USP Phase Code |
L11 |
L1 |
L43 |
固定相カテゴリ |
Phenyl |
C18, octadecylsilane |
Pentafluorophenyl propyl |
官能基タイプ |
Biphenyl |
End-capped C18 |
Fluorophenyl |
粒子径 |
1.8 µm, 3 μm, or 5 μm |
1.8 µm, 3 μm, or 5 μm |
1.8 µm, 3 μm, or 5 μm |
ポアサイズ |
100 Å |
100 Å |
100 Å |
表面積 |
300 m2/g |
300 m2/g |
300 m2/g |
カーボンロード |
15% |
20% |
10% |
エンドキャッピング |
あり |
あり |
なし |
pH 範囲 |
2.0 to 8.0 |
2.0 to 8.0 |
2.0 to 8.0 |
最高使用温度 |
80 °C |
80 °C |
80 °C |
カラムに耐久性を求めるなら…Force LCカラムを選択!
高圧環境や急激な圧力変化は、LCカラムには非常に高いストレスとなり、結果的に寿命を著しく縮めます。特に今日のラボ環境では、装置のスループットを最大化し(追加)、生産性を向上させることが重要視されているため、LCカラムにはこれまで以上に高い圧力耐性とメソッドの高速化への対応が求められます。こうした条件を安定的にクリアできるカラムは市場にそれほど多くありません。しかし、RestekのForce LCカラムは、まさにこのような高ストレス分析に適応するために設計・製造された製品であり、耐圧性、耐久性のいずれにおいても他社製品とは一線を画します。たとえば、一世代前のHPLCメソッドで3μmまたは5μm粒子のカラムを使用する場合と、最新のUHPLCメソッドで1.8μm粒子のForceカラムを使用する場合とを比較してみましょう(Figure 1、Figure 2)。カラムサイズによって違いが見られますが、注入回数を重ねても再現性は失われません(追加)。日々のワークフローにForce LCカラムを組み込むことで、圧力変動やメソッド高速化の影響を受けることなく、分析精度と装置の信頼性を維持することが可能です。
Figure 1: 10,000 psiを超えると通常カラム効率は低下しますが、Force LCカラムならカラム効率はほぼ変わりません。
1000回注入後も高圧環境下で性能を発揮
Figure 2: 急激な圧力変化は、高圧環境よりもカラムにはストレスとなります。しかし、Force LCカラムなら、急速な圧力変化を伴う分析に繰り返し使用しても、分離に変化はありません。安定した保持時間とピーク形状を示します!(ピークリストと分析条件を含む完全版はPDFでダウンロード可)
ロット間再現性…Force LCカラムで向上!
ワークフローを構築し、バリデーションを完了したら、次に取り組むのは新しいメソッドの開発です。このプロセスでは、一度選定したカラムがロットごとに異なる分析結果を示すようであれば、過去のメソッドを繰り返し見直す必要が生じ、時間的・人的リソースの大きな浪費につながります。一方で、ピーク形状や保持時間の安定性をワークフロー全体で確保することは必須です。分析結果の一貫性を保ち、予期せぬ装置停止やトラブルによるダウンタイムを極力減らし、継続的な生産性を確保することは常に存在するニーズだからです。RestekのForce LCカラムは、こうしたニーズに応える製品であり、そのロット間再現性の高さは、同社独自の厳格な品質管理(QC)システムに裏打ちされたものです。さらに、すべてのカラムに適用される「100% 満足度保証」というポリシーが、導入後の信頼性をさらに強固なものとしています(Figure 3)。
Figure 3: 急激な圧力変化は、高圧環境よりもカラムにはストレスとなります。しかし、Force LCカラムなら、急速な圧力変化を伴う分析に繰り返し使用しても、分離に変化はありません。安定した保持時間とピーク形状を示します!(ピークリストと分析条件を含む完全版はPDFでダウンロード可)
Force C18
Force FluoroPhenyl
柔軟な互換性…Force LCカラムで実現!
市場投入までのスピードが求められる中で、分析担当者がまず着手するのは、粒子径2μm以下のカラムを用いた高速UHPLCによるメソッド開発です。しかし、現場で実際の分析に使われるのは依然として従来型のHPLCが多く、カラム粒子径も3 μmまたは5 μmであることが一般的です。このため、UHPLCで構築したメソッドをHPLCに適応させるには、最大圧力や分析時間を考慮したスケールアップが不可欠となります。RestekのForce LCカラムは、このメソッド移管をよりシンプルかつ堅実に行うため、同一特性のシリカ担体を用いて1.8 μm、3 μm、5 μmの3種類の粒子径をラインアップしています。装置プラットフォームに関係なく、同等の分離が得られる設計となっており、異なるシステム間でのメソッド互換性を保証します(Figure 4)。
さらにForce LCカラムは、下位互換だけでなく上位互換にも優れています。従来のHPLCメソッドをUHPLCにスケールダウンすることで、サンプルスループットの飛躍的な向上、溶媒消費量の削減、そして廃棄コストの最小化といった実利を伴うアップグレードが可能です。
Figure 4: イソクラティック条件では、粒子径が5 μm, 3 μm, 1.8 μmと異なっていても、Forceカラムなら同じ分離を示します(グラジエントを使用する場合は、簡単な数式によって勾配とタイムポイントを調整して同様の結果が得られます)。これ以上簡単なスケーリングはありません!MS検出を使用する場合、粒子径を小さくすることでピーク形状と理論段数が向上し、MS感度の改善にも直結する点は特筆すべきです(ピークリストと分析条件を含む完全版はPDFでダウンロード可)。
Force LCカラムの活用: 長年の実績があるRestek Biphenyl固定相
2005年以来、医薬品検査において定番
特長:
Biphenylへの変更が推奨されるケース:
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カラム相互作用プロファイル主要相互作用:
補助的相互作用:
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溶質の保持プロファイル分析対象化合物の構造:
分析対象化合物の性質:
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Figure 5: 治療薬モニタリングや薬毒物検査など、生死にかかわる問題となり得る薬物や代謝物の、迅速かつ信頼性の高い同定を行うアプリケーションのためにForce Biphenylカラムは作られました(ピークリストと分析条件を含む完全版はPDFでダウンロード可)。
Figure 6: 心疾患治療薬は治療範囲が狭いため、正確な定量が重要です。Force LCカラムのRestek Biphenyl固定相が理想的な選択です(ピークリストと分析条件を含む完全版はPDFでダウンロード可)。
Force LCカラムの活用: 汎用カラムの決定版 Restek C18固定相
Forceカラムの信頼性、拡張性、品質をC18固定相で実現
特長:
C18への変更が推奨されるケース:
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カラム相互作用プロファイル主要相互作用:
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溶質の保持プロファイル分析対象化合物の構造:
分析対象化合物の性質:
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Figure 7: メソッド開発の際、一般的なファーストチョイスはC18カラムです。栄養補助食品によく含まれるイソフラボンの場合、Force C18カラムを選ぶべきでしょう(ピークリストと分析条件を含む完全版はPDFでダウンロード可)。
技術のヒント: 微粒子カラムの保護カラムの保護は常に推奨されます。Restekでは粒子径3 µmおよび5 µmのForce LCカラム用のEXPガードカラムカートリッジを提供していますが、ガードカラムの追加容量が問題となる1.8 µmカラムには、0.2 µmフリット付きUltraShield UHPLCプレカラムフィルタをお勧めします。デッドボリュームが最小(1 µL)なので、15,000 psiまでのUHPLCに推奨されます。 |
Figure 8: 1.8 μm ForceカラムとUltraShield UHPLCプレカラムフィルタを組み合わせることで、保持時間を大きく変えることなくカラムの耐久性を改善できます(ピークリストと分析条件を含む完全版はPDFでダウンロード可)。
Force LCカラムの活用: 信頼性と汎用性の高いRestek FluoroPhenyl固定相
HILICとRPモードの機能を1本のLCカラムで実現
特長:
FluoroPhenylへの変更が推奨されるケース
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カラム相互作用プロファイル主要相互作用:
補助的相互作用:
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溶質の保持プロファイル分析対象化合物の構造:
分析対象化合物の性質:
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Figure 9: キサンチン分析は、臨床現場、スポーツにおける不正使用の検出、食品分析などで実施できます。Force FluoroPhenyl カラムでは、パラキサンチンやテオフィリンなどの同重体を含む複数の化合物を迅速かつ同時に分析することが可能です(ピークリストと分析条件を含む完全版はPDFでダウンロード可)。
Figure 10: RestekのForce FluoroPhenylカラムは、多くの地域で禁止されているが、抗生物質/抗菌剤として動物飼料に使用されることが多い、ニトロフランを迅速かつ効果的に分析します(ピークリストと分析条件を含む完全版はPDFでダウンロード可)。
Figure 11: 1.8 μm ForceカラムとUltraShield UHPLCプレカラムフィルタを組み合わせることで、保持時間を大きく変えることなくカラムの耐久性を改善することができます(ピークリストと分析条件を含む完全版はPDFでダウンロード可)。
最適なのはSPPか?FPPか?表面多孔性充填剤(SPP)は、UHPLCの圧力をかけずに、より迅速で効率的な分析を提供するので、ますます人気が高まっています。分析時間の短縮を達成したいなら、RestekはLCカラムのRaptorシリーズをお勧めします。 ピークをシャープにし、質量分析の検出感度を高めるために保持時間が同様に重要なことが多いです。そのような場合、全多孔性充填剤(FPP)Force LCカラムが最適でしょう。 いずれの場合でも、Restekは高性能で信頼性の高いLCカラムをご用意しています。 |
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SPP |
FPP |
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マイコトキシンやその他の金属吸着しやすい化合物を分析する際に、さらに優れた性能をご希望ですか?詳しくは関連記事「金属吸着しやすい低分子化合物の精密分析に特化したRestekのイナートLCカラム」をご覧ください。 |