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PFASの国際規制ガイドラインと分析方法

最新の地域別国際規制と分析手法完全ガイド!

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2009年に米国環境保護庁(EPA)がメソッド537とISO 25101:2009を発表して以来、PFAS(ペルおよびポリフルオロアルキル化合物)の検査方法の確立が進んでいます。これらのメソッドは主に水中の特定の化合物に焦点を当てており、水質規制の重要性が強調されています。近年、PFAS化合物の種類が増え、土壌、大気、食品などの多様なマトリックスへの対応が求められる中、各国の政府機関、学術機関、産業界が協力して新しい検査方法を開発し、それに関連するガイダンス文書を作成しています。本記事では、地域別のPFAS検査法と規制対応の最新情報を提供し、各検査メソッドで推奨される製品の概要を解説します。具体的な検査方法や使用ガイドラインについては以下のリンクを参照してください。

ラボにおける最適な検査ワークフロー構築
PFAS分析を始めるラボや、新しい化合物を追加する際には、適切な前処理手法とワークフローを選択し、推奨消耗品を利用することが重要です。前処理の段階では、固相抽出(SPE)やその他の精密な前処理技術を用いることで、試料中の干渉物質を効果的に除去し、LC/MS分析の精度を高めることができます。また、Restekの無料オンラインツールであるPro EZLC chromatogram modelerを使用すれば、分析法やクロマトグラムのシミュレーションが可能です。

詳細情報とサポート
PFAS規制対応や検査メソッドに関するさらなる情報については、Restekの「PFAS分析のパートナー」をご覧ください。PFAS分析方法に関する国際規制の比較も可能な分析対象PFASの一覧リスト、また各規制の分析ワークフローで必要となる消耗品の確認・選択に便利な資料もご用意しています。ご登録いただければどなたでも無料でダウンロードいただけます。前処理製品やカラム等の推奨される消耗品についての製品概要については「最適なラボ用品の選定ガイド」でもご覧いただけます。
ご質問がある場合、またはPFAS分析についてさらに詳しくお知りになりたい場合は、「PFAS分析のパートナー」でその他のリソースをご覧になるか、お近くのRestek担当者にお問い合わせください。

米国 PFAS分析方法とガイドラインまとめ

米国ではEPAのメソッド537.1、1633、OTM-45、UCMR 5などが公式メソッドとして採用され、飲料水、排水、大気中のPFAS測定に使用されています。

米国 大気中の揮発性フッ素化合物分析方法

欧州 PFAS分析方法とガイドラインまとめ

欧州ではISO 25101:2009をはじめとする国際規格に基づく検査方法が用いられる一方で、EU指令や個別の国の規制に応じた基準値が設定されています。DIN EN 17892やDIN 38407-42などのメソッドも採用されています。

国際規制のPFAS分析方法とガイドラインまとめ


水系および液体サンプル

  • ISO 21675:2019: 水中のPFAS分析に使用される標準メソッドです。さまざまな水質サンプルに対応しており、正確な検出と定量が可能です。
  • ASTM D7979-20: 水、汚泥、廃水などの分析に適用されるメソッドで、幅広い水系マトリクスを対象としています。
  • ASTM D8421-22: 水系サンプルのPFAS分析に関する規格で、飲料水から廃水まで対応可能です。

土壌および固体サンプル

  • ASTM D7968-23: 土壌中のPFAS分析を対象とするメソッドで、環境モニタリングに広く使用されています。

革製品

  • ISO 23702-1:2023: 革製品中のPFAS分析に対応するメソッドです。規制や安全性評価に役立ちます。

食品および飼料

  • AOAC SMPR 2023.003: 食品および飼料中のPFAS分析に適用される規格で、食の安全を確保するための指針となっています。

その他の検査方法とガイドライン 

  1. Restek Corporation, Your partner in pfas analysis, Technical article, GNLP4243A-UNV, 2024. https://www.restek.com/pfas
  2. U.S. Department of Defense and U.S. Department of Energy, DoD/DOE quality systems manual for environmental laboratories (QSM), Version 6.0, December 13, 2023. https://www.denix.osd.mil/edqw/denix-files/sites/43/2024/01/QSM-Version-6.0-FINAL-Dec-13-2023.pdf
  3. U.S. Department of Defense, DoD AFFF01 Determination of perfluorooctanoic acid and perfluorooctanesulfonic acid in aqueous film forming foam (AFFF) for demonstration of compliance to MIL-PRF-24385, Rev 1.0, December 10, 2021.   https://www.denix.osd.mil/edqw/denix-files/sites/43/2021/12/DoD-AFFF01-Rev-1.0-dtd-7-Dec-2021-1.pdf
  4. U.S. Environmental Protection Agency, EPA 1621 Determination of adsorbable organic fluorine (AOF) in aqueous matrices by combustion ion chromatography (CIC), January 2024. https://www.epa.gov/system/files/documents/2024-01/method-1621-for-web-posting.pdf  
  5. Michigan Department of Environment, Great Lakes, and Energy (EGLE), General PFAS sampling guidance, January 2024. https://www.michigan.gov/pfasresponse/-/media/Project/Websites/PFAS-Response/Sampling-Guidance/General.pdf?rev=6217442052bf4fedb89bbf786560d645

 

 

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