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カラムの名前が意味するもの?ARC-18とC18は同じではありません。

23 Sep 2018

The original English blog was posted on September 24th, 2018 by Paul Connolly

たぶん何回も読んだり聞いたりしたことがあるとは思いますが、全てのC18カラムが同じではありません。これは本当です。粒子形態、結合方法やエンドキャッピングのような追加処理が全て、この固定相の保持と選択性に影響を与えます。RestekにはARC-18と呼んでいる興味深いC18があります。このカラムは、できれば自画自賛したい製品です。

ARC-18という名前は、最も有益な特徴の一つを表しています。このカラムの名前を思いつくことができたのは、とてもうれしいことでした。(命名はプロダクトマネージャーの好ましいと同時に嫌な仕事でもあります。)ARC-18の”AR”はこのC18の特長である”Acid Resistant(耐酸性)”の略です。立体障害またはシリカとリガンドの結合部位付近へかさ高い側鎖を導入することにより、C18が外れてカラムが保持を失う原因となる酸性移動相の攻撃から結合を保護します。

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立体的に保護されたC18の耐酸性は十分に実証されていますし、このことは保護されていないC18と比較して頻繁に説明されます。特に、酸性移動相を基本とするLC-MS/MS分析において、耐久性の高いカラムが必要とされる場合にこのカラムの利点が必要とされます。そしてそれが必要とされるアプリケーションは、ペプチド分析です。

立体的に保護されているC18は他にも市販されていますが、これらの固定相はエンドキャッピングもされています。エンドキャッピングは基本的に、ピークテーリングの原因となるシリカ表面と分析種の2次的な相互作用を防止するためにおこなわれます。立体的な保護とエンドキャッピング(例えばTMS)の両方が施されたC18カラムは平衡化に時間がかかり、分析時間が長くなることがわかりました。この場合のエンドキャッピングはまた、いくつかの塩基性化合物のピーク形状を悪くする可能性もあります。農薬の一斉分析のように多くの異なるタイプの化合物を一斉に分析する場合、バランスの取れた保持プロファイルを有するC18が必要でした。

この固定相が活躍できる別のアプリケーションには、カンナビスの効能分析が挙げられます。Raptor ARC-18のユニークな選択性を利用し、2.7µm(下図参照)と1.8µmの両方の粒子径で16種類のカンナビノイドの優れたLC-UV分離を達成しました。

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Raptor 2.7µm ARC-18を用いたカンナビノイド16種の分離

LC-MS/MS用の頑健なC18カラムやカンナビスの効能分析における選択性、多様な農薬を分析するためのバランスの良いC18、またはペプチド分析の汎用カラムが必要な場合、ARC-18をお試しください。ARC-18は本当に先端を行くカラムです。