フロン(CFC)/冷媒を高分離度で分離するための新しいアルミナベースのPLOTカラム
12 Jul 2010前回リーヴァ・デル・ガルダで開催されたキャピラリーシンポジウムでは、フロン(CFC)分析用の新しいPLOT カラムに関するポスターが発表されました。
クロロフルオロカーボン(フロン(CFC))は、冷媒やプロペラントとしても知られる、ガスクロマトグラフィーで分析できる高揮発性化合物です。CFCはオゾン層に直接影響を与えるため、製造、使用、特に放出は慎重に管理されています。GCによる分離にはいくつかの課題があります。CFCは揮発性があるため、非常に高い保持力を持つ固定相が必要となることです。気液分離では、最大10マイクロメートルの膜をコーティングすることができますが、そのような厚膜のコーティングされたカラムは、液相での物質移動に大きく寄与するため、効率が低いです。
より簡潔な解決策は、分離に吸着剤を使うことです。アルミナでコーティングされたPLOTカラムは、すでに25年前に開発され適用されていますが、使用されるアルミナ材料の活性が高いため、実際の分析に使用するには困難が伴いました。多孔性ポリマーでは 正しい選択性が得られず、バンド幅の広がりにおいても深刻な問題がありました。
最近、炭化水素分離のためにアルミナの使用が見直され、このプロジェクトの間に、アルミナの活性を著しく低下させる手順が開発されました。この手順により、吸着剤をCFCタイプの化合物にも幅広く適用できるようになりました。Rt AluminaBOND - CFCカラムは、広範囲のハロゲン化合物を溶出し、CFC化合物の分析に対して非常に有望な結果を示しました。テストしたすべてのCFC化合物は反応性を示しませんでした。
大幅な改善にもかかわらず、1,2ジクロロエタンやキオロプロパンのようないくつかのハロゲン化合物にはまだいくらかの活性が残っています。