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HPLCカラムの選択: 最適なカラムを見つけるためのRestek LCカラムガイド

9 Sep 2024

市場には数多くのLCカラムが存在しており、最適なカラムを選択することは容易ではありません。しかし、カラム選択は、使用する分析メソッドやお持ちのLCシステムによって大きく左右されます。そこで、まずは従来型の全多孔性充填剤を使用したLCカラムの選択肢から見ていきましょう。

<Roc HPLCカラム>

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もし、お客様の分析法がUSPやその他の薬局方に準拠している場合、Roc HPLCカラムがお勧めです。Restekが提供するRocシリーズは、これらの分析メソッドに必要な仕様を網羅しており、規制の厳しい環境での使用に最適です。Rocカラムは、耐久性が高く、ロット間の再現性が求められる用途に適しており、カラムの寸法やパラメータの微調整が必要な場合でも対応可能です。 

<Ultraカラム>

USP以外のメソッドでも、粒子径3µmまたは5µmのカラムで十分に確立された分析条件があり、シンプルで高い再現性が求められる場合、Roc HPLCカラムが好まれます。もしRocカラムで適した相や寸法が見つからない場合、Ultraカラムが次の候補となります。Ultraカラムは、大量のサンプルの精製に適した分取サイズも提供しており、幅広いニーズに対応します。

<Force LCカラム>

UHPLCシステム用に開発されたメソッド、または将来的にUHPLCメソッドに移行する計画がある場合には、Restekの新しいForce LCカラムが理想的です。Forceカラムは、最高品質のシリカを使用し、粒子径1.8µm、3µm、5µmのラインナップを提供しています。C18、Biphenyl、Fluorophenyl固定相を選べるため、さまざまな分析ニーズに対応できます。

<Raptorカラム>

もし、SPP(表面多孔性充填剤)カラムが必要で、優れた分離と高速分析を求めているが、UHPLCシステムがない場合は、Raptor カラムが最適です。Raptor 2.7 µmカラムは、農薬、ステロイド、薬物などの複雑な分析に適しており、通常はLC-MS/MSと組み合わせて使用されます。

5.0µmのRaptorカラムは、全多孔性充填剤カラムよりも優れた分離性能を発揮することが多く、クロマトグラフィーの分離が十分でなくても許容されるLC-MS/MS分析では特に有効です。2.7µmカラムは600 bar (8700 psi)までの圧力制限があるLCシステムで使用でき、5.0µmカラムは400 bar (5800 psi)までの圧力制限があるシステムで使用可能です。

詳しくは、「コアシェルLCカラム(Raptor)の粒子径選択に迷ったら…」に関するブログ記事をご参照ください。

まとめ

Restekでは、幅広い用途に対応するLCカラムを取り揃えております。全てのLCカラムの物理的特性や選び方については、LCカラムの特性チャートもご覧ください。この記事があなたのカラム選びにお役に立てれば幸いです。