RestekのRt-Alumina BONDカラムはC1~C5の炭化水素に対して優れた選択性を有し、室温よりも高い温度で全ての飽和および不飽和炭化水素異性体を分離します。KClやNa2SO4のよう無機塩による不活性化により、酸化アルミニウム固定相の反応性が最小限に抑えられるため、ジエンのような極性の不飽和炭化水素に対するカラムの応答は改善されます。カラムのこの感度(または
応答)により、極性の不飽和炭化水素の直線性と定量的クロマトグラフィー分析が確実なものとなります。
強い結合により、粒子の発生や流出は最小限に抑えられており、注入や検出器へのリスクを最小限にしたバルブ切替が可能となります。また、少なくとも200℃まで安定しているので、水が吸着した場合にも最高使用温度でコンディショニングすることで完全な効率と選択性を回復できます。試料負荷容量が大きいため極めて対称的なピークを得ることができ、これらのカラムはパーセントレベルでの揮発性炭化水素の分離やppmレベルの不純物分析に理想的です。
RestekのRt-Alumina BOND PLOTカラムはフューズドシリカだけでなく、金属キャピラリーのMXTチューブタイプもあります。再現性のある保持時間と予測可能な流量挙動をカラム間で確実なものとするため、それぞれのRt-Alumina BONDカラムは広範囲に試験されています。炭化水素テストミックスは適切な保持と選択性を確認するために使用されます。相保持の尺度であるk(リテンションファクターもしくはキャパシティファクター)の計算には、1,3-ブタジエンが使用されており、選択性は、プロパジエンおよびメチルアセチレンの保持指数を使用して測定します。トランス-2-ブテンおよび1-ブテンの分離度も検証され、効率の測定には、1,3-ブタジエンを用いて1メートル当たりの段数を確認します。
PLOTカラムの巻き直しはお勧めしません。巻き直すとチューブの内壁面から粒子が外れる可能性があります。